スピード雑感

4年ぐらい前からある程度防水機能がついたGPSgarmin社から出て流通し,ウィンドサーフィンのスピードを測ることが流行るようになりました.スラローム好きの私ももちろんこれに嵌り,どうやったらスピードが伸びるかをいろいろ模索してきたわけです.そんなわけで今日は大体どれぐらいの速度でどんな感じなのかをちょっとまとめてみたいと思います.


・30km/h
レーニングすればこの速度はクリアです.

・40km/h
レーニングに慣れると,速いなって思ったときは大体この速度はクリアできているはずです.

・50km/h
スピードの第一の壁といわれています.正しいセイリングフォームが身についていて,ジャストの風でしっかり下ることができればクリアできると思います.ラージスラローム,フリスタやウェイブの道具でも正しく乗ればこれぐらいは出ます.コースレースでも多分出るんじゃないかと.50km/h越えができればもう初級者ではないです.

・55km/h
このあたりから道具の差が出てくるんじゃないでしょうか?スラロームの道具,またはそれに準ずるものでないと結構厳しいと思います.しっかり引き込んで下ることが条件.

・60km/h
スピードの第二の壁といわれています.私は58km/h前後で結構手こずり,この壁を越えることがなかなかできませんでした.必要だったのは,しっかりした道具のチューニング,アビームでオーバーセイルからの下り,ウェイト,道具との一体感,勇気,慣れ,その他.ちなみにこのスピードで沈すると人間の体だけでプレーニングできます.私は3回ほど跳ねました.飛び石の気分が分かりました(笑).

・65km/h
しばらく私はここで苦しみそうです.

・70km/h
想像できません.


スピードのコツあれこれ
私が書くのもおこがましいのですが,感じたことをいくつか.

・道具から伝わってくる感触に敏感になる
足元がばたつくのか,セイルが固められないのか,その感触を元にチューニングを変えていきます.

・海面をよく見る
上の方のブローを見てタイミングを確認するのはもちろんのこと,チョップをよく見て谷にノーズを入れるようにするなどいろいろ.

・道具の大きさ
そのときの風速でだいたいオーバー気味になるぐらいがちょうどいいぐらいかと思います.あまりセイルサイズが大き過ぎてもそれに見合った板を使うことになり,幅が広くなり艇速が伸びないような気がします.あまり道具が小さいと下りでパワーが抜けてしまいます.


一度越えたことがあるスピードは体と目が慣れるのでそれほど怖くはなくなり,セイリングの幅が広がります.ウィンド力のアップとしてはかなり分かりやすいです.


スピード,楽しいので皆さんも是非挑戦してみてください.