Ninja のテクノロジー その3

で2本を乗り比べたという話.

最初,写真左のボックス平面に平行に翼型を配置するようにしたものに乗りました.普通にプレーニングするのですが,何か違和感が.どうもノーズやボトムが引っ掛かりながら走っているような.

で,次に右のボックスにある一定の角度を持たせたものに乗ってみると,いたって普通に調子がいい.きれいにまっすぐ走っていく.

なんだろう?っと思ってもう一度左のほうに乗ってみる.この不思議な感じは何だろう?リフトを維持するのに苦労するような,ノーズが浮いていないような.....そういえばアップウィンドをやっている人が,“板が張り付く”って言ってたのってこれかなぁ.....

私以上にウィンド経験豊富なもう一人に乗ってもらったところ,やっぱり同じことを言っていました.“左側は張り付く.”と.

関係ある話だと思うのですが,何人かのプロ選手の方が,アップウィンドのフィンを改造して角度を立てると,“上るようになるけど張り付く”と言っていました.改造してフィンを立てることの効果というのは,私の2枚のフィンを左側から右側に変えるということと同じ効果なのかもしれません.

フィンって目に見えない違いですら乗り味に現れるという恐ろしく微妙な世界だということを改めて理解したわけです.“リフト最適化”という設計効果を確認できたということも大きかったのですが,CADデータを作り,そのCADデータから間違いないものを作るプロセスの必要性,重要性を再認識した出来事でした.

長い説明になりましたが,Ninja にはこの“リフト最適化”の設計が採用されています.