借家の先住者のその後 その2

ちょっとしばらくこのネタを書きます.

動物病院に連れて行った日は大変でした.何とか抑えたところでケージに入れたのですが,まぁ暴れること暴れること.出ようとして爪を立てて案の定私は引っかかれました.ナウシカのようにはいきません(苦笑).

獣医さん:“出したら暴れる?”
私:“はい,多分.”
獣医さん:“手袋持ってきて.”

革製の肘近くまである手袋をつけて看護婦と2人がかりで準備してケージを開けると

黒いの:“ウォウーウォオオオ!”

まぁ,全力です.すごいパワーです.治療台の上から一度脱出を図り,あまりに暴れるので獣医さんが取り出したのは,なんと“洗濯ネット”.これで動きを封じて鎮静剤やら麻酔やら.....

この日は手術して動物病院に入院.夜退社後に迎えに行くことに.帰りしな借家の大家さんに電話.

私:“かくかくしかじかで.....”
大家さん:“それにしてもよく捕まえましたねぇ.”

リサイクルショップで買ったケージが輸送用の小さい奴で手狭でした.大家さんは施工屋さんでもあるので,なにか檻が作れるような材料はないか尋ねたところ,動物用のケージが一つ余っているので差し上げます,とのこと.
大家さん本当にいい人だ.....

午後に出社し,濃い目の会議を含む仕事を終え帰宅すると家の前に小型犬用のケージが.十分な大きさです.そして動物病院に黒いのを迎えに行きました.

獣医さん:“いやぁ,大変でしたよ.”

あたりには何とも言えないきついにおいが.どうも洗濯ネットに包まれたままおしっこだけじゃなく胃の中のものも全部吐き出した様子でした.そしてネットについた血が痛々しい.運搬用のケージに入れるとあきらめたのか,洗濯ネットで身動きが取れないのか,

黒いの:“ウー!!!!!”

飲ませる薬や,扱いかたなどをいろいろ教わり帰途につきましたが,えらいことになっちゃったなぁと,内心不安になった次第でした.


つづく