あなたにも分かるかもしれない材料力学 補講004

補講003にて,リーマン和についてお話ししましたが,
今回はExcelを使っての簡単な積分の方法についてお話しします.


解析解が簡単な関数で試してみましょうか.


\Large \frac{d^2y}{dx^2}=x


\Large \frac{dy}{dx}=\frac{x^2}{2}


\Large y=\frac{x^3}{6}


理系の高校三年生なら自然に出てくるはず.



リーマン和は長方形の和だったのですが,今回は誤差を少なくするため台形の和でやってみます.

Excel のA列は\Large x,B列は\Large \frac{d^2y}{dx^2}
D列はxの増分(台形の高さ),E列は(上底+下底)/2,F列は台形の面積,
G列は台形の面積の累積和.ってやると累積和が積分値に相当します.

で,I列に積分の結果であるところの\Large \frac{x^2}{2}を入れてみると,






あら不思議.G列の面積の和とI列\Large \frac{x^2}{2}の結果が一致しますね.
いや,不思議でもなんでもないんですけどね.

もう一回積分してみましょうか.やり方は一回目と同じです.






で,M列の面積の累積和と解析解であるO列の\Large \frac{x^3}{6}と比べてみましょうか.
大体あっていますが,微妙に違います.長方形でも台形でも,関数の形によって近似誤差が出るわけです.0.1%以下の誤差なので,簡易的な計算にはまぁ十分といえば十分と言えると思います.


いかんなぁ,最近笑いを取ってないなぁ.