翼型って何?

時々意味なく亀有ブラザーズの曲を口ずさむ浜ウ研代表usuiです.

昨年の12月の終わりごろだったか,前職の同僚で大学生時代鳥人間をやっていたu_1roh氏にちょっと聞いてみた.
私:ウィンドサーフィンのフィンを作ってみようかと思ってるんだけど.
u_1roh氏:それなら翼型を調べてみるといいですよ.ナカとかゲッチンゲンとか.
私:マカ?チンゲ?
u_1roh氏:・・・・・.

HWLのホームページでたびたび書いている言葉“翼型”.これが何かと申しますと,手元にある書籍“翼型 Vol.1”によれば,
『飛行機やグライダーの主翼を切った断面の輪郭』
とあります.この書籍のほかにもいろいろ調べて分かったのが,NACAはアメリカの組織で今現在のNASA.そう,あの“NASAで開発された”のNASAです.ゲッチンゲンはドイツの大学.どちらの組織も翼型を作っては風洞試験を繰り返し,優秀な翼型を作る手がかりを求めるという気の遠くなる研究を行ったすごい組織です.マカとかチンゲとか言ってる場合じゃないです.他にもイギリスのRoyal Aircraft Factory(RAF) などいろいろな組織が開発したいろいろな翼型が存在します.

これらの翼型は飛行機を飛ばすために設計されたものなのですが,後々解説するいろいろな条件を設定すると,空中ではなく,水中でその翼型の特性がどうなるか?っていうことをある程度調べることが出来ます.翼型のデータをFactoryのところで紹介したJavaFoilというアプリケーションに与え,他に流体の物性値,迎え角,レイノルズ数(いずれ説明します)などを設定すると揚力と抗力を計算してくれます(分かることはそれだけではないですが).これをいろいろな翼型,条件で何回も試すことによって“よし,これにしよう.”となるわけです.ちなみに,やってみるとわかるのですが,さまざまな理由から文献にある翼型をそのまま使えるわけではありません.

なんとなくイメージが湧きましたでしょうか?
う〜ん,伝わらないかもしれない.自信がない.
この文章を読んで伝わった方,次に私に会ったときに“マカ,チンゲ”と言ってみてください(笑).


※文章に一部ネタが含まれます.