フィンの流体力学の分類

流体力学といっても扱う流体の種類や速度域によって分類がなされます.ウィンドサーフィンのフィンがどの分類になるのかをちょっと考えて見ます.

ニュートン流体か非ニュートン流体か?
粘性というお話に以前ちょっと触れました.どれぐらい流体がねばねばしているかという量で,流れを妨げるように作用します.ニュートン流体は流速によって粘性が変化しない流体のことです.水,空気などはニュートン流体として扱います.逆に,水あめ,ペンキ,ポリマーのような非ニュートン流体は流速によって粘性が変化するために特殊な扱いが必要になります.ウィンドサーフィンのフィンの場合はニュートン流体を考えることになります.

圧縮性は無視できるか?
水,および海水は圧縮性が無視できます.圧力を加えても体積が変わらないと考えて差し支えありません.

定常流れか非定常流れか?
定常流れは時間によって変化しない流れ.非定常流れは時間によって変化する流れです.一定の速度でまっすぐ走っている場合は定常流れ.ジャイブした,上りを取るためにノーズを上に向けてフィンに迎え角を与えた,なんていう場合には非定常流れということになります.

以上から,フィンの流体力学の分類は,
・定常流れ,場合によっては非定常流れ
・粘性流体力学(ニュートン流体力学)
・非圧縮性流体力学

って読みにくいつまらない話になりましたかね?