強い人

今日も夜な夜な起きております.

台風来てますね.明日は直撃過ぎて読みにくいので見送ろうと思っています.海に出る方はくれぐれも気をつけて.


空手の教室にて先生が集中力のない生徒(小2男子)を叱咤しながらこんなことを聞いた.

先生:“強い人ってどんな人だと思う?”
小2男子:“分かんない.”
先生:“そうか,分かる人,いるか?”
小2女子:“は〜い!”
先生:“おぉ,どういう人だ?”
小2女子:“筋肉ムキムキなひとー!”
先生:“それも確かに強い人だ.他に分かる人?臼井,分かるか?”

ちょっと悩んだのですが,多分練習に集中できない小2男子に何かを学ばせるために一人一人に質問しているのだなと思い,こう答えました.

私:“あきらめない人.”
先生:“それもいい.ひとつの答えだ.”

どうやら正解じゃなかったらしい.

先生:“何週か前にも言ったのだけど,「全力を出せる人」が強い.全力を出せないと強くなれない.全力で練習してるか?”


「全力を出せる人」かぁ.なるほど.確かに.「(つらくても)あきらめない.」っていうのは一見聞こえはいいのだが根性論だ.しかもどこか結果を気にした考え方で,言葉の裏には(成功するまで)あきらめない,(見返りが返ってくるまで)あきらめない.なんていう気持ちが隠れていることに気がついた.そして望んでいた結果が返ってこないと疲れたり,気力が低下したりしてしまう「堅い」考え方なのかもしれない.

どうやら学んだのは私だったようです.


その日の練習の終りに,

先生:“今日話した強い人ってどんな人だったっけ?”
小2女子:“筋肉ムキムキなひとー!”
先生:“・・・・・”

うん,君も間違ってないと思う(笑).