格闘技

またもウィンドとは全く関係のない話になるのですが,半年前から“空手道”を習い始めました.格闘技なんて全く私に似つかわしくないなぁ,と私自身も思うのですが,実は前から何かやってみたいなぁとは思っていました.ただ,怪我などの恐怖感があったのと,きっかけがなかったのとで月日だけが過ぎていました.

始まりは半年前.普段お付き合いのある私よりも一回りちょっと年上の方が,物腰が柔らかで年配の映画俳優のような上品さがあり,私の好奇心のアンテナが微妙に反応していました.姿勢がよく体躯がしっかりしていて,何か運動をされているんだろうなぁ,あの体躯はゴルフじゃないよなぁ.テニスとかスカッシュとかかなぁ?なんとなく映画とかでちょっと社会的な信用が高い人がやるスポーツみたいな印象で勝手に想像していました.その人を含めた飲み会の時に,本人からではなく周囲の人からの話で発覚したのですが,なんと空手の有段者で,中学校の武道場を借りて道場を開いているとのこと.

“今は生徒はほとんど小学生と中学生だけど,社会人も歓迎です.やってみない?”

これは待っていた機会なのだろうか?と3日悩みました.この人なら安全面は十分配慮してくれるだろう.だけど,今から始めることは自分にとってどんな意義があるんだろう?やらなければいけない事,やるべき事はいっぱいあるよなぁと思いつつ,平日昼間の仕事は安定しつつあったものの,Samadhi-Labのことや自分自身のことを思ったように進められずにいるうちに,メンタルの低下や体力の低下を招いていたことに大きな不安を感じていました.

悶々と悩み,やらなければあとで確実に後悔するなぁと思ったのと,週一回平日の夜だけなら何とかなるだろう.それで逆に体力とメンタルが鍛えられれば元は取れるのではなかろうか?そう考え,入門を決意.で,半年続いております.

後々分かったことなのですが,自分が格闘技をやっていることというのはあまり自らは公にしないのだそうです.そして自分から危険にはむやみに近づかない,そんな思想だとのことで,どうりであまり話題に上らなかったわけだなぁと合点がいった次第でした.

不況とともに治安は悪くなるなんて言いますが,もし仮にマンガ北斗の拳みたいなヒャッハーな時代が来たとする.私自身も生活のためにやむなく山賊みたいなことをやらざるを得なくなったとして,自分のほうが体格が有利だからといってまかり間違っても手を出してはいけない人が世の中にいるんだなぁということをつくづく思い知らされました.相手に打撃を与えるというのも空手の技は,歴史の中で多くの人達が研鑽を続けて積み重ねられた技術で,それを時間をかけて修練し続けた人間には全く敵わないわけです.ウィンドと同じですね.

おかげで最近ご飯がおいしいです.からだは動かしているのに74kgまで増えた体重は一向に減りません(笑).

空手道もウィンド同様続けて行こうと思います.