ここ最近の動き10

ローランドDGさんにて加工機見学.
電子ピアノで有名なローランドさんなのですが,浜松の北のほうにあるローランドDGさんの本社は社屋も立派できれいでした.奥のほうは当然見せてもらえなかったのですが,もっといろいろ面白い設備などがあるに違いありません.

私が案内して頂いたのは,見学者用に加工機が置いてあるスペースで,そこには加工機が何台かおいてありました.本来見学,商談などは名古屋のほうに案内されるそうなのですが,私の当時の住所や抱えていた要望などから,技術者が案内したほうがよいと判断されたらしく,浜松本社で見学させて頂くことになったようでした.

小さい加工機を利用している人の話や,小型,中型の加工機の説明,実際にどのように使うのかという使い方の説明をひとしきり受けました.時間とモチベーションがあったらいずれ書こうと思うのですが,加工機の使い方はそれほど難しくはないです.難しいのは,物を思ったように削れるかどうかというスキルの部分です.この辺がしっかりしていないと常に一定の品質のものを作ることは難しいです.加工機だから常に正確かというと,加工機は正確なのですが,それを扱う人間がいい加減だとできるものもできません.このスキルが本職という人がいることを考えると,そうそう簡単なはずもないのです.

あらためて,こんなものをこんな風に削りたい,これを実現するにはどうすればよいか?ということをTさんにいろいろ聞かせて頂きました.2面加工の方法,刃の交換,高さ合わせ,原点の調整その他.話をしているうちにTさんがこんなことを言いました.

Tさん:“テーブル長を超える長さのものを削ることもできますよ.”
私:“えっ?そうなんですか?”

加工機はそれぞれに削れる大きさの限界があります.というかドリルの可動範囲があるので当然ですよね.このときまでの私の勘違いだったのですが,テーブル長(ドリルの可動範囲)を超えるものを削ることは絶対にできないと思っていたのですが,いろいろテクニックを駆使することによってテーブル長よりも長尺のものを削ることが可能になるそうです.方法は機会があったら書きます.

希望のものを一回で削るような巨大な加工機を導入するのは資金的には無理だけど,この方法なら何とか個人の手に収まるのではなかろうか?

不動産巡りに始まり,工場見学と,それだけでも充実していたのですが,これからの自分に何ができるかを再考,再構築するための情報が得られたのが何よりも大きかったです.

これらの事実から私が何を考えたか?

すいません,今日はこの辺で.