ここ最近の動き5

1〜2月ぐらいのことを思い出しながら書いています.

浜松に戻り,何を始めたかというと,不動産屋さん巡りでした.なぜに不動産さん?という話なのですが,工場物件を探してみようと思ったのです.加工機を置くにはある程度のスペースが必要なわけです.ほかにもいくつか条件があって,それに見合った物件って果たしてどんな感じなのだろう?見つかるのか?仮に加工機を導入することも含めて金額的にどうなのか?結果を見て絶望したとしてもそれはそれで何かこの先の自分の糧になるかもしれない,何もしないよりもましだろう.今にしてみると,そんな気持ちで動いていたのかもしれません.

最初大きな不動産屋さんをあたったのですが,大きいということはどういうことかというと,

多くのお客様と取引をする = 普通に人が住む賃貸物件を扱う不動産屋さん

なわけです.きれいなお姉さんが応対してくれた不動産屋さんで,一通り私の意図をお話して,“よろしくお願いします.”というと,“何かありましたら連絡しますね^^.”とステキな笑顔を見せてくれたのですが,その後連絡は全くなし.....なんかこのパターン,違う場面でも経験済みな気がするのは気のせいか?

数軒回った段階で,誠意のある(と私が感じた)不動産屋さんが,“うちは居住用の賃貸が専門でして,事業用の工場物件はあまり扱っていないのですよ.”と正直に言ってくださり,上記のような事情がやっと理解できたわけです.邪険に扱うわけでもなく,嘘や社交辞令でもなく,できない事をできないと言って頂いて,私がひとつ賢くなったことをその時正直に感謝しました.

その次に何を考えたか?自分の足で探してみようと,工場がいっぱいある地区を自分でまわって,空いていると思われる建物を見て廻ったわけです.そこには不動産屋さんの看板が置いてあって電話番号が書いてあったりするわけです.この電話番号に直接自分で電話してアポイントメントをとって話を聞きに伺うという,ときどき発動する自分でもよく分からない行動力で動いたわけです.

こういうときにいろいろな方と話をして思うのが,隠しごとをせず,嘘偽りなく話をすると相手も親身になって応えてくれるということです.個人事業といえば聞こえはいいけど,資金的に恵まれているわけではない事,これからやろうとしていることなど.もちろん冷たくあしらわれることもないわけではないのですが,そういった出来事をいつまでも記憶し,囚われ続けて落ち込むことなく,適度なタイミングで忘れることができるような,ひと昔前よりもほんの少し太い神経を身に付けたことも私にとってはひとつの成長だったのかもしれません.



今日はこの辺で.