あなたにも分かるかもしれない材料力学 第018講

今日はマニアすぎるお話です.

前回,断面2次モーメントを求めるところで誤差が結構出ているなぁ.....というところで終了していました.Samadhi-Labのプロジェクトは加工機の精度が3桁ということを基準に考えています.なので,数値計算はせいぜい5桁の精度が出れば十分で,それ以上を追求することはそれほど意味がないと考えていました.積分を精度良く求める方法はいろいろあるのですが,台形公式のまま分割数を増やせば必要な精度は得られるだろうと,(いい意味で)適当に考えていたわけです.

しかし,せっかくtomomo_saitoさんからコメントを頂いたので,台形公式をシンプソンに変更してみました.


台形公式


\Large \int_{x_1}^{x_2} f(x)dx = h(\frac{1}{2}f_1+\frac{1}{2}f_2) + O(h^3f^{\prime\prime})



Simpson


\Large \int_{x_1}^{x_3} f(x)dx = h(\frac{1}{3}f_1+\frac{4}{3}f_2+\frac{1}{3}f_3) + O(h^5f^{(4)})



手元にある数値解析の本を読んでみると,わからないことがいっぱい書いてあります.後ろのほうにあるOうんたらっていう項は誤差だのなんだのだそうです.使うときはとりあえず気にしなくていいみたいです(私の勝手な解釈).詳しい方コメントください.私と私以外にもわかるように(多分リームー).

マニアすぎる話はこれぐらいにして,結果を見てみましょうか.



すばらしい!

tomomo_saitoさんありがとうございました.


参考文献:NUMERICAL RECIPES in C [日本語版]   技術評論社