フェルテその3

PWA の貴重映像,フェルテのスラロームの映像その3.





http://www.youtube.com/watch?v=wqD9GCcqm08


レース全体の展開としては,US34の先行逃げ切り,FRA192とF71の2位争いといった感じです.US34はスタート時点でほぼ1位を決めたような感じです.第1マークで,F71がなかなかの突っ込みを見せていますが,ジャイブに入ったタイミングが若干早かったため,膨らみ,FRA192にインに入られて順位を落としています.その後,第3レグでFRA192に対して猛追するも,第3マークのジャイブでFRA192がしっかり防衛しています.ここで2位争いが確定した感じです.


で,例によって私は中団の選手の争いに目が行くのですが,またしても魅せてくれますSUI11.スタートで出遅れ,第1マークを7番手で回航しています.8人中の7番手です.スタート直後は,“やっちゃったかぁ?”って感じだったかもしれません.

でも,あきらめないんですよねぇ.SUI11が第1マーク回航時にクレバーな動きを見せているのは,きっちりインで回って他艇の航跡を避け,第2レグを一度上側に上らせているところです.一度前にいる艇の位置関係をすべて把握した上で,順位を上げるためにぎりぎりのところで下らせ始めています.映像が切れていてちょっと見えないですが,第2マークの回航で順位を一つ上げています.その後,第3マークの回航でインを刺して一人パスし,第4マークで沈した一人をかわし,最終レグで一人ぶち抜いて4位でフィニッシュしています.最後は限界以上の走りをしたのか,ゴール後吹っ飛んでますね.

どんな状況でもこういうあきらめない走りをして,かたい順位を守っていると,他の選手がリコールなどで順位にムラが出た時に総合でいい順位になったりするものです.

トップ快走の派手さに目を向けるのもいいのですが,こういった知恵や精神に学ぶのも私は好きだったりします.