フェルテその2

PWA の貴重映像,フェルテのスラロームの映像その2.


http://www.youtube.com/watch?v=Vs6OL4HP_ww


第一マークに入った選手の様子からして,スタートはかなり下有利だったものと思われます.スタートを下から切ったFRA192,KV11がそのままゴールまで1位,2位の着順です.

先頭が逃げ切るのを見るのも面白いのですが,こういう動画を見るときに私が気にするのは,中団の選手がどういう争いをして,どう順位が変わったか?です.なかなかに学ぶところが多いです.なんでかって,私自身があまりスタートがうまくないから(笑).

また例によって,何回も繰り返し見ているのですが,今回気になるのは,スタートで出遅れたUS34とSUI11がどうやって順位を回復させたかです.F34は第一マーク5番手,SUI11は7番手.最終順位が,F34が3位.SUI11が5位です.

US34はスタート直後,思いっきり下らせたのち,第1マークを5番手で回っています.その後,第2レグを他の選手よりも下寄りのコース取りで次のマークに向かっています.第2マークで何番手かは同じセイルの選手がいるためちょっと確認できなかったのですが,第3マークを3番手で回航しています.見た感じ,うまく海面,風ともにフレッシュ(他艇に荒らされていない)を使ったものと思われます.

で,SUI11.第2マークでタイトにマーク回航を行った後,上から艇速で抜き去ったりと,やはり混戦の第2レグ,第3レグで順位を上げています.

この第2レグ,第3レグで他にもいろいろ細かい技術が凝縮されているような感じなのですが,この二人がレース中に何を考え,どんな判断基準でコース取りを組み立て,どう体を動かしているのか,凡庸な私にはまだまだ見当がつかないことが多い......

スラロームは奥が深い.