ジャイブ再考その二

ちょっと前の日記で,ジャイブのことを色々書いたような気がします.
http://d.hatena.ne.jp/hwl_usui/20100816/1281927084


先週の9月4日,琵琶湖某所に行ったのですが,その時の動画をmarikel39さんの許可を得てご紹介.



いろいろな方が映っております.素晴らしい編集です.風速は7〜11ぐらい.8.4ぐらいだとジャストオーバーで,7.0〜7.6ぐらいが楽しむのにちょうどよいぐらいのコンディション.この日の私(64-1)は例によって7.0のセイルと幅65の板に Ninja 36cmで乗っています.平水面なのでジャイブの練習にはもってこいでした.

私は動画の中盤ぐらいで3回ほどジャイブしているのが映っています.2回目のジャイブがこの日の私のベストです.脱出速度を落とさないことを主眼に練習していたのですが,あらためて反省というか,気づくことというか.

ジャイブの前半(クォーター)で気をつけなければいけないのは,

・トップスピードで入ること
・マスト荷重をしっかり行うこと
・手幅を広くとること

ってよく言われます.このジャイブの前半によってジャイブの成否が決まると言っても過言ではないっていうのもよく聞きますよね.実際その通りで,この最初の三つがうまくいってないと後の動作につながってこないわけです.トップスピードで入ってマスト荷重がしっかりしていないと中盤から後半にかけて失速してしまいます.手幅が何で必要かはマスト荷重につながるのはもちろんなのですが,中盤と後半に気をつけることに大きく関連があるような気がします.

ジャイブの中盤で気をつけることで最近よく考えているのは,

・セイルに風を入れ続けること
・マスト荷重を続けること
・体の重心を回転の内側に置き続けること

この三つはどれも,手幅が広くないとできないことなのではないかなと.動画の中の私のジャイブも手幅が足りなくて,ジャイブ中盤のセイル効率に無駄があったり,体の重心を遠心力だけでなく,板の浮力にも頼っていたりと,まだまだ改善の余地がある感じです.


ジャイブの後半に何に気をつけるか?

・ランニングからクォーターの深い(おいしい)位置でセイルを返す
・セイルはマストではなく風圧中心を回転中心にして返す
・ハーネスよりも先にストラップに足を入れる

アビームで返すようだとやっぱり遅い気がします.レースでジャイブ直後に上らなければいけない場合は話が別ですが,おいしい角度でセイルが返せないとやっぱりいい脱出速度は得られないと思います.

で,風圧中心ではなく,マストを中心にセイルを回して返した場合,セイルがカイトするのでタックと同じ要領でノーズが上に向きますよね.セイルの効率も悪いので,結果これも失速します.私もよくやってしまいます.

セイルを返した後もプレーニングが続いているような十分な脱出速度が得られた場合,私が最近思うに,ハーネスをかけるよりも先にストラップに足を入れたほうがいいような気がしてきました.プレーニングしたままハーネスだけかかっていてストラップに足が入っていない状態って,板が抑えられなくて怖いです.菊川でスラロームをやるときなんか特に.

そんなわけでここしばらくの私のジャイブの目標は

・しっかり手幅を広げる
・ランニングの時のセイルの効率を良くする
・セイルを返した直後にハーネスをかけるよりも先にストラップに足を入れる

になりそうです.

ジャイブって,改めていろいろ考えると奥が深いですね.