あなたにも分かるかもしれない材料力学 補講001

誰が読んでるんですか?という突っ込みを受けた“あなたにも分かるかもしれない材料力学”シリーズです.地道に読んでらっしゃる方々もいらっしゃいますが,参考資料が大学の教科書であるので,“誰にでもわかる”とは書けないのも実情ではあります.

そんなわけで,今回は あなたにも分かるかもしれない材料力学 補講001 と題しまして,私がやっているテーマに必要な数学の基礎的な部分のお話をしようかと思います.積分って何ぞや?っていう話です.

過去第006講までで何の説明もなく使ってきた記号\int.こいつは積分を意味する記号なのですが,高校時代,そういえば数学の先生が“ビブン・セキブン,イイ気分”っていうくだらないギャグを連呼していたような気がするけど,あれはなんだったんだろうなぁ?っという思い出がある方もいらっしゃるかもしれません.

ここから先は私の,私なりの解釈による説明になります.ので,あまり,厳密な正確さは要求しないでください.


たとえば,時速60km/hで2時間,車で走ったとします.グラフで表すとこんな感じです.



さて,60km/hで2時間走ると何キロ走ったことになるか?これは小学生でもわかりますよね.

60(km/h) × 2(h) = 120(km)

です.これは,グラフにおいて,下図の長方形の面積になっています.



たて 60(km/h) × よこ 2(h) = 面積 120(km)


通常,一定のスピードで一定時間走ったままなんて言うのは,信号のある一般道では当然,高速道路でも難しいわけです.一般的に時間によって速度が変化するような形でグラフを書いてみると,こんな感じ.



じつは,こんな一般的な形のグラフでも,道のりというのは下図の面積Sになります.



じゃぁ,この面積Sはどうやって求めるの?っていう話はまた次回.