重さ

久しぶりにマニアックな話題を.

割れた箇所から水が入って板が重くなったなぁ〜,なんていうことはよくありますよね.1キロぐらい重くなると持って分かりますし,実際走り出しが遅くなる感じも分かると思います.1キロ体重が増えたのと同じ効果です.

普段海で乗っている人が淡水の湖で乗ると,走り出しが遅いなんていう話もよく聞きますよね?実際どれぐらいの影響か計算してみましょうか.男性の一般的な体重を65kg,板,リグの重さを合わせて大体15kgぐらいと仮定します.人を含めたウィンドサーファーの重さが80kg.淡水の密度を1.0,海水の密度を大体1.025ぐらいとすると,密度の差が2.5%ぐらい.なのでおおよそ80×0.025=2kgぐらいの浮力の差が出ることになります.体感するには十分な差です.

DataBaseの物理量に重さを追加しました.実際に削っていないフィンの重さまで書いています.何でそんなことができるかというと,CADで体積を計算し,材料の物性表の比重をかけて求めているので削っていなくても重さは計算できるわけです.

さて,フィン自体の重さは1kgを切っています.道具の1kgの差は体感で分かる気がしますが,300g以下の差は分かるでしょうか?成人男性の体重の0.5%以下,缶ジュース一本未満.

道具に常に気を払っている本当に巧い人なら分かるかもしれません.私自身設計者として軽量化に務めていますが,他の要素に比べると微々たるものかもしれません.