IT化 その2

とりあえず一段楽しました.

ここしばらく,風が吹いても乗らないっていう日が何日かありましたが何をやっていたかといいますと,一日中パソコンの前に座り,カタカタやっていたわけです.何日か前にもちょっと書いたのですが,あらためて CAD の SDK って何?っていうお話を.

CAD は図面を書くためのアプリケーションです.図面っていうと紙に印刷された図面を思い浮かべがちですが,実物と同じように x,y,z 三方向,すなわち,厚みや体積を持った物体をコンピュータ上の仮想の3次元空間に表現できます.このデータを直接加工機に渡すことによって,2次元図面では表現できない複雑な曲面のデータ(フィンの形状など)を設計者の意図通りに加工することが可能になるわけです.

この CAD ,当然ながら3次元を表現するためのツールですので,場合によっては操作がすごく複雑だったりすることがあります.CAD の操作方法を教えるスクールや,資格試験もあるぐらいですから.大企業の場合,人海戦術でひたすらモデルを作っていることもあるのですが,ここで頭のいい人は何を考えるか?そう,なんとかして CAD の操作を自動化できないか?となるわけです.CAD 側にもそんな要望に応えるための仕組みが用意されています.SDK (Software Development kit)です.

この SDKC++C# などのプログラミング言語を使い,CAD の内部の命令を実行することができるわけなんです.文章が分かりにくいですな.....実際にやっていることはどんな感じかというと,VC 2009 っていう C++ 言語が使える開発環境を用意して,CAD (今回はRhino)が用意している開発用のファイルやらなにやらとつなげて,自分が作った機能を含んだファイルを書き出し,それを CAD に読み込ませることによって,自分がやりたい操作を CAD 上で行えるようになるわけです.

インクルード,リンク,dll,ビルドとかいう専門用語を使わないで説明するとこんな感じでしょうか.やっぱりわかりにくい気が.....

しかし,忘れもしないのですが,前職で取引先のある巨大企業の頭のいい人がいった言葉.

“この操作を自動化できれば 2,000 人分の人件費が削減できますから.”

っておい.“仕事とは何か?”とそのときは真剣に悩みました.


とりあえず,今回の開発で,だいぶ手作業の部分が軽減されました.それによって時間も短縮され,ミスも少なくなります.その分,私は別のことに手を出すことが出来るわけです.誰かが職を失うわけでもないですし.

次はまた css のお勉強かな.