CADのお話

週末吹かないですねぇ.今私は平日に乗ることがある程度可能なのですが,やっぱり人が多い休日のほうが好きです.

浜ウ研でフィンを作成にするにあたって必要だった技術,知識,設備は以下のような感じです.

1,流体力学の知識
2,流体解析用のアプリケーション
3,プログラム環境,および技術
4,解析結果を踏まえて翼型を作成するためのプログラム
5,モデリングのためのCADおよび操作技術
6,切削加工機,および操作技術
7,実際にウィンドする技術
8,ホームページ作成技術(おまけ)

1,は独学および友人知人に相談,2,は何とか探し当てました.3,は環境は自費,技術は前職での経験.4,自力でプログラミング.5,はRhinocerosというCADを自費で購入しています.操作技術は独学および前職での経験.6,はさすがに自分ではなんともなりそうになかったので業者さんを探してお願いしています.7,は残念ながら2流以下っていう話もあります(^^;).

私の場合は幸いにして5,が前職での経験によりそれほど苦労もなく行うことができたのですが,多分何も知らないとここが結構大変なことになると思います.

そもそもCADって何って言う話なんですが,Computer Aided Design の略語です.CADを「コンピュータを用いた製図システム」と解する場合は Computer Assisted Drafting, Computer Assisted Drawing の略である場合もあるようです.日本での定義としてはJIS B3401に記載があり,「製品の形状,その他の属性データからなるモデルを,コンピュータの内部に作成し解析・処理することによって進める設計」となっています.

ホームページのFactoryのところに画像もいくつかあるのですが,
http://www1.odn.ne.jp/hwl/Laboratory/factory/index.html
設計に用いたCADはRhinocerosというものを使用しています.
http://www.rhino3d.com/
なぜRhinoにしたかという話は結論を言ってしまうと,“必要な機能を有し,個人で手が届く金額だったから”です.値段はボード一本よりもちょっと安いぐらいです.これが,日本の製造業で大企業が使っているNXやCATIA-V5のようなメジャーなものだったりすると,高級車一台買えてしまうぐらいの価格になってしまいます.しかも毎年払わないといけない年間保守料でウィンドの道具一式そろってしまいます.とても個人で手が届かないような金額ですよね.まぁ,でもそれに値するだけの機能とサポートがあるはず.あると思う.あるんじゃないかなぁ.多分......

Rhinoceros,私が目的にしているものであれば問題なくモデリングできるだけの機能を備えています.曲面延長,ブーリアン,フィレット,iges出力,その他.モデリングする技術に関しては,CADをひとつでも扱ったことがある方ならすんなりと扱えるインターフェースを備えています.CADの知識がない方でもその気になれば時間はかかりますが,独学で何とかなると思います.個人でものづくりをやってみたいという方にはお勧めです.

しかし,驚いたのがいくつか海外のフィンメーカーのホームページを見たのですが,数社Rhinocerosを使っていました.どこも事情は同じなんですね.