フィンあれこれ

私自身浜ウ研の活動を始めて,物を作るからにはしっかりこだわって作りたいという考え方のもと,流体力学の本を読み漁り,足元のフィンの感覚で感じられるものを理論上どういう現象なのかということをシミュレーション,そして検証を行っているわけなのです.

で,とあるスラロームのものすごく上手な方とお話したときのこと.
厚みがあるかないかでパワーのあるなしがある程度決まるということは当然のごとくご存知で,その方曰く,

“先端に近い部分がパワーのある形状だとテイルが安定しないことが多いんだよねぇ.”

テイルが安定しないっていう現象は高速化においてしばしばあることは分かっていたのですが,それがなぜ起こるかというのは,ここしばらくのフィンについての研究でいろいろ考えたり計算したりするまで私自身見当もつかなかったことでした.

その方は,数々のフィンを乗り試した結果,こういう形状だとこういう現象が起きるということを経験の積み重ねで頭の中に構築していたようです.その情熱と研究心たるや,心底すごいと思いました.

どんなにいいフィンを開発しても,この人にはまだまだ及ばないだろうなぁ.....

フィンの開発だけではなく,私自身の能力や研究心も高めていかなければいけませんね(^_^).