○出し

面出しのちょっとしたお話.

面出し加工というのは,平面を出すための加工で,これをやることによって,削った面が平面であることが保証されます.というか,これを平面として真としないと何も始まりません.

こんな動画のような加工をするのですが,使用しているソフトは安全のためか,必ず Z=0 の面を一度削るという動きをします.材料を削る場合は,凹凸があったりすることも実際あってそれはそれで大事な機能です.

ただ,定盤の表面(動画中の肌色の板)を新しく出したいなんていう場合は,既に一度面出しをした後なので Z=0 を一度なぞるというのは無駄な動きなわけです.これって何とかなるのかなと思って予測を立ててみた.

・何らかの加工ファイルを送ることによって加工機が動いている
・その加工機のファイルの中身は

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初期動作
Z=0 の面を出す
Z=-*** の面を出す
終了動作

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みたいな感じに書かれている

上記の予測が正しければ,ファイルの中身の“Z=0 の面を出す”っていう部分を切り取ってやればいいわけです.今使用しているSRP-Playerは,.prnという形式のファイルを書き出します.書き出してみると.....

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;;^IN;!MC0;V50.0;^PR;Z0,0,20000;^PA;!RC10000;!MC1;
Z-11857,-13000,20000;
Z-11857,-13000,1000;
V50.0;Z-11857,-13000,200;
V8.1;Z-13000,-13000,0;
V16.2;Z13000,-13000,0;
Z13000,13000,0;
Z-13000,13000,0;
Z-13000,-12640,0;
Z12820,-12640,0;
Z12640,-12820,0;


                                                              • -

冒頭のところはよく解析しなかったのですが,なんとなくいけそうな感じ.ファイルを編集して,空振りするようにZ原点を設定して空走させてみました.成功でした.
小さな改善ですね^^.