14年前の検見川 その3

先日,14年前の検見川遠征のメンバーの一人,猪苗代で“けんちん”といわれてケンタッキーフライドチキンと勘違いしたI君から連絡がありました.結婚して今度お子さんも生まれるそうです.野蒜コースレース関係者の皆様,是非連絡を取ってあげてください.


では続き.

当時,学生だったこともあり,高速代がもったいないとのことで延々下道を行くということに誰も異論を挟まなかったのは必然であった.当然運転は交代しながらなのだが,私は最初Hさんの車の運転.ウィンドをはじめて2年目で選手としてはまったく期待されていなかったが運転手としては期待されていたらしい.マニュアル1500lのセダンにIMCO三本,人が三人っていう乗り方のためブレーキが利かない.エンジンブレーキの使い方をみっちりと教わりました.次はMさんの車に移乗.今度は後部座席でMさんの異性がらみの武勇伝というか,いろいろな話を聞く.Mさんすんません,このとき教えていただいたことはいまだ役に立ってません(^_^;).

移動初日なので,何とか脱落者もなく,朝7時ごろ,検見川着.軽くその辺を見回り,何人かは車で仮眠,また何人かはセッティングをしてレースに備える.スキッパーズミーティングが始まる.Hi-Windをかかさずチェックしている先輩が当時の有名選手を見つけ,
先輩:“あの人がかの有名な○○さんだぞ.覚えておけ.お前,ミサイル役だから.”
私:“えっ?なんすか,ミサイル役って?”
先輩:“スタートの10秒前ぐらいに突っ込んでぶつかって「野蒜ばんざ〜い!!」って叫ぶ役だ.”
私:“.....”

レースは風なしのパンピングレース.当時弱い風の中行きたい方向へ行く技術が伴わなかった私はスタート10秒前ぐらいにくしくもその○○さんの近くへ.

私:“(たのむ,近づかないでくれ.....)”

結果ミサイル役にはなり損ねたものの5秒ぐらいリコールするというビギナークラスのくせにやらかした結果でした.私のレース人生初のリコールです.

閉会式では,遠くから参加してきたこと,競技人口の少ない東北地方を応援したいという主催者の意図からくじ引きの商品をこっそり優先してくれたみたいで,われわれには一人ひとつ何かが当たってました.私はバケツを頂きました.あのバケツ,まだ実家にあるはず.

閉会式終了後,徹夜運転そして大会という初日にして重い疲労を感じながら,近くのウィンドサーフィンショップによってウィンドショッピング(冷やかし)をして次の移動の途についたのでありました.